インダストリアル・インテリアとは?

インダストリアルとは、“工業的”という意味です。では、工業的なインテリアというのはどういうものなのかというと、アメリカの工業地域の無骨さをイメージしたインテリアのことです。つまり、古き良き時代のアメリカの工業地域を彷彿とさせるインテリアを配置したお部屋となります。

インダストリアルインテリア

インダストリアルインテリア(Industrial Interior)

ポイントは、「木+鉄」「レンガ壁」「レザー」。この3つに共通することは、ヴィンテージ感があること。

温かみのある北欧インテリアとは対象的に、インダストリアル・インテリアはクールな印象を与えます。

インダストリアルデザイン

インダストリアルデザインの代表的な製品にiPodがよく挙げられます。この製品はスタイリッシュでシンプルなデザインに美が感じられます。しかし、インテリアとしての「インダストリアル(工業的な)」は、言葉が生まれた当時の工業地帯や工場など時代背景がイメージソースとなっています。ヴィンテージ感を出すために掠れやサビに見える演出技法を施したり、壁をわざと剥がれたように見せるなどメンズライクな見た目です。その雰囲気から“男前インテリア”などと呼ばれたりもします。


インダストリアルインテリア系のアイテム

  • 天井照明は、工場の作業場で使われているような形状のライトを用いるとインダストリアルな雰囲気を出すことができます。
  • 剥き出しの配線、配管、ダクト。
  • テーブルとイスは、アイアンの脚部と木製の天板という組みあわせがインダストリアルインテリアのリビングでよく見られます。装飾性のないシンプルな形が特徴です。コーヒーテーブルは、脚部が車輪のタイプもあります。
  • スツール。背もたれの無い、一人用のイス。
  • バスロールサイン (Bus roll sign)。バスロールサインとは、イギリスやアメリカで90年代頃まで実際に使われていたバスの行き先表示のことを言います。その名の通り長いロール状になっていて、それが回転して行き先を表示していました。バスロールサインを模したものを、インテリアではタペストリーやポスターなどにして飾ります。実際に使用されていたバスロールが使われることもありますが、マニアやインテリア愛好家を中心にたいへん希少価値が高く、高額です。

歴史

19世紀、イギリスの産業革命を発端に大量生産の時代が始まりました。手作業から機械化に時代は移り、同じような製品が大量に市場に溢れました。そんな作れば売れるというサイクルはいつしか限界を迎えます。デザインが良いものがより売れることに気付いたのです。

ここで「インダストリアルデザイン」という言葉が登場します。1920年代頃にアメリカでインダストリアルデザインという言葉が使われるようになりました。使いやすさと美しさを目的とした工業製品のためのデザインを指し、その結果として製品の商品性を高めることができるということです。日本語で表すと「工業意匠」となります。

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