ソファー選びのポイント

ソファーの選び方

ソファーの設置場所を決める

まず初めにソファーの設置場所を考えます。ソファーの向かい側にはテレビを設置することが多いので、テレビの配線の位置を確認すると、ソファーの設置場所が自ずと見えてくる場合が多いです。また、ドアや引き出しなどの開閉スペースなど動作空間を確保しながら、生活動線に配慮したソファの配置を事前にシミュレーションするのも大切です。

ソファーの設置場所が決まったら、その空間のサイズを測りましょう。ソファーの前にローテーブルを配置する場合は、ソファーからテーブルまでの距離をとり、人が通れるスペースと動線を考慮しなくてはなりません。

ソファーのサイズ

部屋の構造や家族構成、ペットの有無、来客が多いか少ないかなど何を基準にするかによって選ぶソファーのサイズも変わってきます。タオルケットやベッドシーツなどを床に置いて、ソファーの配置を想定してみるとイメージしやすいと思います。

サイズを表す目安として、1人掛け、2人掛け、3人掛けなどと商品説明に記載されていますが、ペットの場合、犬や猫が座った時のイメージは付きやすくても、小型犬やダックスフントといった高いところに上ることが得意ではない犬種の場合、そもそも座面に上れない可能性があるので注意が必要です。

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ソファーの種類

1人掛けソファー

1人掛けのソファは、パーソナルソファといわれます。 オーソドックスな肘付きタイプやリクライニング式、ロッキングする機能的なものなど種類は豊富です。座り心地のほか、用途や機能で選ぶ方も多いようです。

パーソナルという言葉が示す通り、あなただけの座り心地を楽しめます。 さらにオットマン(足載せ)等を併用すると、よりリラックスすることができます。

ラブソファー

通常の2人掛け用ソファーよりも若干小さめにデザインされているソファーで、恋人同士仲良く座るのにちょうどいいサイズです。

小ぶりなそのサイズは、カップルだけでなく単身者や部屋にゆとりを持ちたい方にも相性が良く、座面に寝転がって足を伸ばせば、 カウチソファーのようなリラックスした使い方もできます。

シェーズロングソファー

シェーズ ロング(chaise longue)とは、フランス語で「長椅子」の意味。ソファーの一種で、背もたれに対して座面が非常に長く、脚や体全体も休ませることができるような形状のものを指します。

カウチソファーセットのソファー部分を省いたものを指し、単体カウチと呼んでいる家具専門店もあるようです。

コーナーソファー

「コーナー」の名前通り、部屋の角に設置するタイプのL型の形状をしたソファーです。広めのリビングに適しています。また、デッドスペースになりがちな部屋の角を有効活用することができます。

カウチソファーと違って座面すべてに背もたれがあるケースが多い為、例えば、リビングとダイニングが繋がっている広い空間を明確に区分したい場合、部屋の中央に配置して室内空間を仕切りたいときにも効果を発揮します。

ソファーベッド

ソファベッドは、シチュエーションに応じてソファとベッドの用途を切り替えられることができるマルチなソファーです。普段はソファーとして、急な来客時にはエクストラベッドとしての意味合いで使われます。ソファーからベッドへ変形させる際に、稼働スペースを考慮しておく必要があります。

1人暮らしでソファーもベッドも欲しいけれどスペースが足りない方、家族や友人が泊まりに来るという方におすすめです。

ローソファー(フロアソファー)

脚がないタイプのソファーで、フロアソファーとも呼ばれています。床との距離がとても近いため、小さな子供や赤ちゃんのいる家庭では、安全面からも選ばれることが多く、人気の形状と言えます。

高さがないため、部屋を見渡したときに圧迫感がなく部屋を広く感じさせることができます。狭い部屋や家具が多い部屋に置くと、その効果をより感じることができます。

カウチソファー

  • ソファー(イギリス英語:sofa)は、イギリスなどで用いられ、アラビア語のصفة:ṣuffahに由来する。
  • カウチ(アメリカ英語:couch)は、北米やカナダを中心に用いられ、古いフランス語でベッドを指す couche に由来する。
  • カナペ(フランス語:Canapé)は、フランス語での呼称。フランスでは3人掛けが主流。

上記は全て同じものを指し、日本では「ソファー」と呼びます。アメリカでは、日本で言うソファーを「カウチ」と呼び、2人掛けのソファーのことを指します。アメリカでソファーやセッティと言うと、2.5人掛け、3人掛けの多人数が座れる大きさのものを指すようです。

日本で言うカウチソファーは、横たわるベッド(寝椅子)を意味する古いフランス語「Couch」に由来するとされ、背もたれに寄りかかったまま足を伸ばし、よりリラックスすることを目的としたソファーで、片側だけにヘッドレストや背の低い背もたれが付いた形状をしています。

コーナーソファーのようにL字型に設置されるのが一般的で、コーナーソファーほど大きくはなく、それでいてコーナーソファーのようにも使える万能さがあります。また、セットではなく座面が長いソファー部分のみのことを「単体カウチ」と呼ぶこともあります。

カウチソファーとコーナーソファーの違い
コーナーソファーはL字の部分全てに背があり、両端に肘掛けがあるデザインをしているが、カウチソファーは座面が長い部分の端に肘掛けがない。

リクライニングソファー

リクライニングソファーは、背もたれを後ろに倒すことのできるソファーです。自分で自由に角度を変えることができるので、シーンによって好きな角度に合わせてリラックスすることができます。

ホームシアター、読書、音楽を楽しむためなどゆったりとしたラグジュアリーなひとときを演出することができます。

オットマン

オットマンとは、ソファーの補助的な役割を果たす「脚置き」のことです。背もたれも肘掛けもない小さなイスのことをスツールと呼びますが、オットマンもスツールの一種です。

足を伸ばしたいけどシェーズロングソファーや単体のカウチは大きすぎる、とお悩みの方におすすめです。

ソファーの素材(張地)

張り地とは、ソファに使われている生地のことです。張地の種類は 「ファブリック(布地)」「合成皮革」「本革」の3つがあります。

素材や色によってソファの雰囲気やメンテナンス方法が変わってきます。そして、部屋の壁紙や天井、家具やその他のインテリアに合わせた張地を選ぶことが大切です。

本革

ソファーでいう本革は、多くは牛革です。通気性・吸湿性があり、高級感溢れるソファーと言えます。

定期的なメンテナンスさえ行えば、年を重ねるごとにその風合いは味を増していきます。ただし、汗や水分、湿気、乾燥、直射日光、高温状態、皮脂などの汚れに弱く、メンテナンスを全く行わなかった場合は、革のひび割れや、色剥げ、退色、しみ等の不具合が発生してしまうことがあります。

製品にはグレードがあり、天然の素材であるため革そのものに良し悪しがあり他に、なめし、染色・着色方法、厚み、歩留まり等で価格が決定されます。

合成皮革(ビニールレザー、ポリウレタンレザー)

合成皮革は、略して合皮と呼ばれたり、ソフトレザーなどと呼ばれます。ソフトレザーというと「柔らかい本革」という誤解を生みそうな名称ですが、一般的には合成皮革のことを指します。

メリットは、本革に比べ圧倒的に安いことと、リーズナブルなのでキズをさほど気にすることなく子供やペットがいる家庭でも安心して使うことができます。色の自由度が本革よりも高く、水拭きできる手軽さも魅力。デメリットは、通気性の悪さと耐久性。夏は座ってると蒸れやすく、冬はヒヤリとします。

布地(ファブリック)

布素材は、綿・ウールなどの自然素材をファブリックと呼ぶことが多く、ポリエステル・アクリル・ナイロンなどの化学繊維と分けている場合もあります。

大きく分類すると、張りぐるみタイプとカバーリングタイプのものがあり、カバーを外せるカバーリングタイプでは、洗濯やクリーニング可能な物もあります。布地に特殊加工(例えば、撥水、防臭、抗菌等)を付加した製品等も存在します。また、色や柄、手触りの種類が豊富なので選択肢がさらに広がります。

ファブリック素材の多くは革製品より伸縮性に優れ、肌触りが優しく夏場はサラリとしていて冬場はヒヤリとしないという特徴があります。

衝撃吸収材

ソファーを選ぶときのポイントとして、座り心地も重要です。

コイルスプリング

渦状のバネを丈夫な鉄線で連結したものです。上下に反発する性質のある縦構造なので座面のどこに座っても均等に体重を支えてくれるので、ソフトでクッション性の良い座り心地になる特徴があります。

バネへの負担が分散されるので木枠への局所負担も減り、バネ自体もへたりにくく耐久性も高いので、高価なソファーに使われていることが多いです。

座り心地重視の方におすすめです。

ポケットコイル

コイルを一つずつ袋で包み、独立したコイルによって弾力性が発揮できる構造をしています。独立したバネなので高密度に配置することができ、長時間座っていても疲れにくく、体にフィットした座り心地が特徴です、

ポケットコイルは、ベッドマットレスなどにも使われており、コイルの中では高価な部類になります。比較的安価なものはコイルが弱く、座った部分が凹んだまま元に戻らなくなったりと、トラブルも多いようです。

波型スプリング(Sバネ)

S字状のバネを連結させたコイルで、Sバネとも呼ばれます。ポケットコイルやコイルスプリングに比べると弾力性に劣ります。

座面を薄くでき軽量化しやすい構造なので、デザインの幅が大きく広がります。また、コストが低いので最も多く使われているコイルでもあります。

通常は山なりに張ることでへたりを防止しています。そのため座面中央は弾力性がありますが、端にいくに従い硬くなっていく特徴があります。

ウェービングテープ(ウェービングベルト)

繊維にゴムを浸透させた特殊な幅広テープを、網目状に編んだものがウェービングテープです。金属ではなく布製の衝撃吸収材になります。

ウェービングベルトの上にウレタンを重ねることによって、クッション性のある柔らかい座り心地のソファーの座面になります。

技術が向上しているとはいえ耐久性はスプリングに劣ります。ただし、布製なので金属特有の軋み音や錆の問題がなく、軽量なので応用が利くという利点もあります。

最近は「ダイメトロール」という新たな素材が注目を浴びています。

ダイメトロール(布バネ)

ダイメトロールとは、米デュポン社が開発したゴム製の布バネで、人間の脂肪の感覚に最も近いクッション材と言わています。

布バネのため大幅な軽量化ができます。また、金属の軋み音がなく静音性にも優れ、錆や折れといった心配もなく耐久性は金属バネの5倍以上とも言われています。

座面を薄くすることができるのでスタイリッシュなデザインのソファに仕上がります。

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